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「視覚に障がいのある子どもの発達と支援を考える
新潟フォーラム2008」
投稿日: 2008年11月03日 |
最終更新日: 2008年11月03日
投稿者: みきの |
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視覚障がいの子どもたちの支援をどうしたらいいのかという課題は、決して当事者だけの問題ではありません。当事者を含め、教育関係者や医療関係者が集い、一緒に考えてみようというフォーラムを企画しました。どなたでも参加出来ます。
主催:視覚に障がいのある子どもの発達と支援を考える新潟フォーラム
共催:新潟県立新潟盲学校
日時:平成20年11月15日(土)13:00開場 13:30~17:00
会場:新潟県立新潟盲学校
〒950-0922 新潟市中央区山二ツ3丁目8番1号
TEL 025-286-3224
FAX 025-286-3298
アクセス http://www.niigatamou.nein.ed.jp/access/menu.htm(別ウィンドウが開きます)
会費:無料
【事前申し込み】
参加希望の方は、11月7日(金)までに申し込み下さい。
申し込み先 済生会新潟第二病院眼科 安藤伸朗
e-mail gankando@sweet.ocn.ne.jp@
Fax 025-233-6220
郵送 950-1104 新潟市西区寺地280-7 済生会新潟第二病院 眼科外来
*************************************************************
「視覚に障がいのある子どもの発達と支援を考える新潟フォーラム2008」参加申し込みます
氏名~ 所属(職業)~
住所~(郵便番号)
連絡方法
e-mail ~
Fax ~
*************************************************************
【プログラム】
13:00 開場 (機器展示)
13:30 開会 司会進行 新井 千賀子(杏林アイセンター)
安藤 伸朗(済生会新潟第二病院)
ご挨拶 小西 明 (新潟県立新潟盲学校校長)
13:40-14:10 「子どもの視覚の発達と眼疾患」
三木 淳司(新潟大学眼科)
14:10-14:40 「視覚障がい乳幼児の発達」
香川 スミ子(浦和大学)
14:40-14:50 質疑応答
14:50-15:00 休憩 (機器展示)
15:00-15:15 視覚障がい乳幼児の支援ー新潟盲学校の取り組み(仮題)
田邊 聡子(新潟県立新潟盲学校)
15:15-15:30 視覚障がい乳幼児への早期支援をうけて(仮題)
近山 智子(新潟盲学校 PTA)
15:30-15:40 質疑応答(登壇者ディスカッションの準備もふくむ)
15:40-16:30 パネルディスカッション
基調講演 「スペシャル子育てを考える」
新井 千賀子(杏林アイセンター)
パネリスト 三木 淳司(新潟大学眼科)
香川 スミ子(浦和大学)
田邊 聡子(新潟県立新潟盲学校)
近山 智子(新潟盲学校 PTA)
16:30-17:00 参加者交流会 (機器展示)
17:00 終了 後片付け
機器展示
タイムズコーポレーション、東海光学株式会社、新潟眼鏡院
基調講演 「スペシャル子育てを考える」
新井 千賀子(杏林アイセンター)
「スペシャル子育て」というのは私が国立小児病院(現国立成育医療センター)で、視覚障害のある乳幼児の相談を始めた頃に(従って私も相談を受ける側としてはまだビギナーであった頃です)出会ったお母さんがつかわれていた言葉です.お母さんは、「この子は、視覚障害があるのだから障害がない子ども達より子育てに工夫がいるはずなんです.私が知りたいのはスペシャル子育てなんです.」といわれました.お母さんが言うには、"今、目の前の子どもの育児をどうしたらいいのか?"、" 視覚障害のあるこの子の為のスペシャルな子育てはどうしたらいいのか”が知りたかったのです.その言葉をお聞きしたときに私は「なるほど!」と思いました.
当時は、特別支援教育という考え方もなく盲学校のセンター的機能や早期相談という話はまだ一般的ではありませんでした.今よりも視覚障害のある赤ちゃんへの対応は充実していませんでした..お母さんの知りたかったことと早期支援の相談で提供されていることにはズレがあったのだと思います.
その時から、「なにが視覚障害のある子どものスペシャル子育てなのか?」ということを考えるようになりました.沢山の養育者の方々とお会いすると「この子の行動は視覚障害があるからなのか?視覚障害がなくても起きることなのか?それとも他の障害があるのか?」という質問を受けます.
実際にはその問いに答えるにはとても大変でわからないことも多くあります.その答を探るには「スペシャル子育て」とはなにか?を考えてみる事ではないかと思います.そして、最終的には"視覚障害のある子ども達の支援とはなにか?"ということを考えることにつながると思います.
今回はこのような視点で臨床経験をまとめてみたものをご報告したいと思います.
新井千賀子先生 略歴
平成 4年 3月筑波大学大学院修士課程教育研究科終了 障害児教育視覚障害専攻 (修士 教育学)
平成 8年 3月国立小児病院附属視能訓練士学院卒業
平成 8年 4月恩賜財団済生会向島病院眼科勤務 視能訓練士
平成 9年 7月国立特殊教育総合研究所 視覚障害教育研究部 弱視教育研究室 研究員
平成13年 4月独立行政法人 国立特殊教育総合研究所 視覚障害教育研究部 弱視教育研究室 研究員
平成17年10月杏林アイセンター ロービジョンルーム 視能訓練士
「視覚障がい乳幼児の発達」
香川 スミ子(浦和大学)
主として乳幼児期の視覚障がい児と関わった30年の臨床経験から、視覚障がい乳幼児の発達について報告します。
視覚の重篤な障がいは子どもの発達に影響をもたらすことが想定されます。まず、従来の内外の研究結果から代表的な知見を紹介します。
次に、東京都心身障害者幼児科が開発した、視覚障がい乳幼児のデータから作成した群別発達標準モデルの中から、物や玩具を使用した遊びを通して認知行動の発達と、下肢運動の発達に必要な要件について概要を説明します。これらの群別発達標準モデルを使用し個々の子どもの発達を客観的に評価することによって、育児に必要な情報の提供が可能となります。
しかし、群別発達標準モデルに使用されたデータ数は少ないものです。さらに精度の高い評価基準を作成するためには、今後新たなデータの蓄積が必要です。関係者の共同、連携が求められます。
略歴
昭和44年~東京教育大学付属盲学校小学部教諭
昭和45年~平成11.3 東京都心身障害者福祉センター
平成11.4~15年.3 聖カタリナ女子大学
平成15.4~現在 浦和大学
「子どもの視覚の発達と眼疾患」
三木淳司 (新潟大眼科)
小児の視覚について理解するには、眼球や視覚関連の脳領域の発生・発達(正常/異常)についての知識が必要です。
眼球の大きさは生後少し大きくなりますし、新生児の視力は文字が読める程のものではないと考えられています。
先天白内障や高度の屈折異常による弱視のように早期発見・早期治療により、ある程度改善できる疾患もありますが、ある種の網膜変性症や視神経/黄斑低形成のように、重度の視覚障害に対して現代の医学を持ってしても有効な治療がない小児の病気も少なくありません。
また、視覚障害は精神や肉体的な成長に影響を及ぼします。
我々眼科医は、小児眼科疾患の治療に加え、その個人が持つ視覚能力を見極め、適切なアドバイスを与えられるようになりたいものです。
略歴
1967年 東京都にて出生
1985年 私立開成高校卒業
1985~1986年 弘前大学医学部(中退)
1986~1992年 新潟大学医学部
1992~1994年 新潟大学病院眼科研修医
1994~1998年 新潟大学大学院
1998~2001年 ポストドクトラル・フェロー、ペンシルベニア大学医学部、フィラデルフィア小児病院(フィラデルフィア、アメリカ合衆国)
2001~2002年 長岡赤十字病院眼科
2002年~ 新潟大学病院眼科(2005年? 病院助手、2007年? 助教、外来医長)
オーガナイザーの言葉
新井千賀子(杏林アイセンター)
2000年に従来の特殊教育から特別支援教育への移行の方針が打ち出されてから、教育相談を始めとして視覚障害乳幼児への支援はより拡充されてきました.その主な担い手として地域における視覚障害のセンター的な機能をもつ盲学校が上げられています.視覚障害のある乳幼児の支援は.経済的な点は別として制度としては整ったわけです.
では、制度や経済といったハード面から視点を変えて、それによって運営されるソフト面はどうでしょうか?支援対象が拡大されていままで義務教育が対応してこなかった「乳児」という領域が新たに加わり、教育ではなく「相談」という質の違った内容も入ってきました.また、支援を必要とする子ども達は、未熟児の低体重化や高度な医療の結果、さまざまな障害や問題を抱えているこどもが増えました.
一方で、子育てをする家族の環境も核家族化し少子化になり、生涯で初めて出会う赤ちゃんが視覚障害がある場合も少なく有りません.家族は子育てを学びながらスペシャルな子育てについても情報が必要になります.
支援を提供する側も、子育てをしている養育者の場も、今までの蓄積だけでは解決できない新しい課題を抱えているのではないか?と思い始めました.周りを見渡すと、新しい体制のなか消化不良で孤軍奮闘する先生、もっと話をきいてほしいと嘆くご両親、そんな姿がちらちらみえてきます.
視覚障害乳幼児の支援は「乳幼児期の発達」と密接な関係があります.今回、新潟大学眼科学教室の三木先生に医学的な観点から視機能の発達を、香川先生には支援の観点から認知や運動発達についてご講演いただきます.後半は、実際にこの新潟で支援を展開されている田邊先生に新潟盲学校の現状と課題を、実際に支援を受けている近山さんに保護者の視点から視覚障害乳幼児の支援についてお話を頂く予定です.
今回のフォーラムを機に、視覚障害のある子ども達を育む支援について多くの方がともに考えることができればと思います.
【情報提供】
済生会新潟第二病院眼科
安藤 伸朗 Noburo Ando,MD
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