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第167回(10‐01月) 済生会新潟第二病院 眼科勉強会

投稿日: 2010年01月11日 | 最終更新日: 2010年01月11日
投稿者: みきの | | トラックバック (0)

 済生会新潟第二病院眼科で、1996年(平成8年)6月から毎月行なっている勉強会の案内です。
 参加出来ない方は、近況報告の代わりにお読み下さい。興味があって参加可能な方は、遠慮なくご参加下さい。どなたでも大歓迎です(参加無料、事前登録なし、保険証不要)。
 ただし、お茶等のサービスもありません。悪しからず。

演題: 「視覚障害者と漢字」
講師: 渡辺 哲也(新潟大学工学部 福祉人間工学科;准教授)
日時:平成22年1月13日(水)16:30~18:00
場所:済生会新潟第二病院 眼科外来
   950-1104 新潟市西区寺地280-7
   phone 025-233-6161
   Fax  025-233-6220
   交通案内・地図 ⇒http://www.ngt.saiseikai.or.jp/(別ウィンドウが開きます)

【講演抄録】
 視覚障害者による漢字の利用についてある学会で発表したところ、聴講者の一人から「視覚障害者に漢字を使わせる必要があるのですか」という質問を受けました。視覚障害者、特に全盲の方には点字があるのだから、それだけ使っていれば良いではないかという意見です。これに対してわたしは次のように答えました。現在では視覚障害者がパソコンを使って文章を書いたり、電子メールをやりとりすることが一般的になっています。そのような場面で平仮名ばかりの文章を書いたら、相手にとって読みづらいでしょう。その上、平仮名ばかりの文章は幼稚な印象を与えかねません。だから、漢字を使って文章を書けた方がいいのではないでしょうか、と。
 もっと重要な理由があります。それは、漢字を核とする単語は日本語そのものであり、単語への理解を深めるには、単語を構成する個々の漢字の意味の理解が不可欠だということです。先天性の視覚障害児童の中には、「音楽」を「音学」と、「気勢」を「奇声」と思いこんでいるなど、同音異字語への間違いがときどき見られます。このような場合、単語そのものの意味も間違って覚えてしまい、間違った使い方をしてしまうかもしれません(「奇声をそがれる」とするなど。正しくは「気勢をそがれる」)。
 視覚障害児童への漢字指導法には、触教材を使う方法や、部首の理解に基づいた方法などがあります。点字利用者の中では、漢点字や6点漢字を利用している人もいます。そんな中で、パソコンへの入力手段として多くの視覚障害者に日々利用されているのが漢字の「詳細読み」かと思われます。この詳細読みの音声読み上げソフト(スクリーンリーダ)ごとの特徴や、詳細読みを分かりやすくするための取り組みなどについて、お話したいと思います。

【略歴】
 平成3年 3月 北海道大学 工学部 電気工学科 卒業
 平成5年 3月 北海道大学 工学研究科 生体工学専攻 修了
 平成5年 4月 農林水産省 水産庁 水産工学研究所 研究員
 平成6年 5月 日本障害者雇用促進協会 障害者職業総合センター 研究員
 平成13年4月 国立特殊教育総合研究所 研究員
 平成21年4月 新潟大学 工学部 福祉人間工学科 准教授
 現在に至る


********************************
『済生会新潟第二病院 眼科勉強会』
 1996年(平成8年)6月から、毎月欠かさずに続けています。
 誰でも参加出来ます。話題は眼科のことに限らず、何でもありです。参加者は毎回約20から30名くらいです。
 患者さん、市民の方、医者、看護師、病院スタッフ、学生、その他興味のある方が参加しています。
 眼科の外来で行いますから、せいぜい5m四方の狭い部屋で、寺子屋的な雰囲気を持った勉強会です。
 ゲストの方に約一時間お話して頂き、その後30分の意見交換があります。
     日時:毎月第2水曜日16:30~18:00(原則として)
     場所:済生会新潟第二病院眼科外来
 *勉強会のこれまでの報告は、新潟市西蒲区巻の視覚に障がいのある人と、ボランティアで構成している音声パソコン教室のホームページ「すずらん」で閲覧出来ます。
   ホームページ「すずらん」(別ウィンドウが開きます)


【次回以降の済生会新潟第二病院眼科勉強会 & 研究会】
 平成22年2月10日(水)16:30~18:00
   「ロービジョンの臨床から」
        新井 千賀子(杏林アイセンター ロービジョンルーム;視能訓練士)

 平成22年3月10日(水)16:30~18:00
   「短期視覚障害リハビリテーション訓練の効果 アンケート結果から」
        原田 敦史(日本盲導犬協会仙台センター 訓練事業課)

 平成22年4月21日(水)16:30~18:00
   演題未定
        鈴鴨 よしみ(東北大学大学院医学系研究科肢体不自由学分野)

 平成22年5月12日(水)16:30~18:00
   落語「雑俳(ざっぱい)」
        山二ツ亭 健太郎(加藤健太郎;新潟盲学校)
   「こんなものが欲しい」「福祉人間工学科で学んだ技術を生かして作ってみました」
(仮題)
        竹熊 有可(新潟盲学校専攻科理療科2年)
        伊藤 優也(新潟大学工学部福祉人間工学科 大学院)

【情報提供】済生会新潟第二病院眼科 安藤 伸朗氏
 e-mail gankando@sweet.ocn.ne.jp

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